*君と私と5年間*~比奈の過去~
班行動でもハブられ、1人ぼっちだったのは。

3日に一回は、薄暗い教科準備室に押し込まれ、泣くようになってしまったのは。

目に見えるものすべてが怖くて、全てを拒絶しようとした。

そんな中でも、ひとり、『親友』と呼べる子がいた。

中根沙里(なかね さり)ちゃんだった。

その頃の私は沙里ちゃんがいるから学校に行けるようなものだった。

交換日記もしている程で、沙里に言ってない事なんてないんじゃないかと思えた。

....ひとつ気にかかるのは、沙里は私をいじめている主犯格の子とも仲が良かったことだったけど。

....まさか、沙里が裏切るわけない、そう思ってた。

< 5 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop