予感
「ごめん。この辺だけ、ウェットティッシュでちょちょっと拭いておいてくれる?」
「は、はい。分かりました」
力強く頷いてから、慧人は眉尻を下げ、続けた。
「……本当にすみませんでした。せっかく親御さんが送ってくれた物を…」
「いやいや、気にしないでよ」
笑みを浮かべながらそう答え、オレは出入口へと向かった。
そのまま部屋を出て廊下をテクテクと進む。
もうこのキャンディーは捨てるしかないし、それなら給湯室のゴミ箱の方が良いと判断したのだ。
…何だかオレ、この頃変だよな。
しみじみとそう思う。
すぐにテンションが上がっちゃって、浮かれ過ぎてはしゃぎ過ぎて、周りから見たらさぞかしウザイことだろう。
プライベートではそうでもないんだけど。
職場に来ると、何故だか箍が外れちゃうんだよね。
この異常な気分の高まりは一体何なのだろうか。
それについての答えはすぐには出そうにないけど、でも、何かの予感はしていた。
何かが始まりそうな…。
いや。
もしかしたら、終わるのかもしれない。
小さなつむじ風が、中心に何かを抱き込んで、ぐるぐると渦を巻き
少しずつ大きくなりながら、確実にオレ達に近づいて来ている。
そしていつかこの身を追い越し、大切に抱えていたその物を揺るぎない真実として
未来にそっと、横たえておくのだろう。
「は、はい。分かりました」
力強く頷いてから、慧人は眉尻を下げ、続けた。
「……本当にすみませんでした。せっかく親御さんが送ってくれた物を…」
「いやいや、気にしないでよ」
笑みを浮かべながらそう答え、オレは出入口へと向かった。
そのまま部屋を出て廊下をテクテクと進む。
もうこのキャンディーは捨てるしかないし、それなら給湯室のゴミ箱の方が良いと判断したのだ。
…何だかオレ、この頃変だよな。
しみじみとそう思う。
すぐにテンションが上がっちゃって、浮かれ過ぎてはしゃぎ過ぎて、周りから見たらさぞかしウザイことだろう。
プライベートではそうでもないんだけど。
職場に来ると、何故だか箍が外れちゃうんだよね。
この異常な気分の高まりは一体何なのだろうか。
それについての答えはすぐには出そうにないけど、でも、何かの予感はしていた。
何かが始まりそうな…。
いや。
もしかしたら、終わるのかもしれない。
小さなつむじ風が、中心に何かを抱き込んで、ぐるぐると渦を巻き
少しずつ大きくなりながら、確実にオレ達に近づいて来ている。
そしていつかこの身を追い越し、大切に抱えていたその物を揺るぎない真実として
未来にそっと、横たえておくのだろう。

