ワケあり恋愛事情⁉︎
そんなこんなで結局また1日が終わっていく。


「はぁ…」


もう嫌…。


クラスのみんなは私が財閥の人間だって知って媚を売ってくるし。


他のクラスの人なんか、私のことを「菜々保様」なんて呼ぶ。


野次馬のせいで私は海未に近づけないし…。


学校で相当疲れているのに、帰っても休憩する時間なんてない。


レッスンでもうくたくた。


「やっと座れる…」


勉強の時間になって私が部屋のドアを開けると…。


ワンワン！


「チャ、チャーム⁉︎」


なんと私の部屋ではチャームが嬉しそうにお出迎えをしていた。


「チャーくーん！！」


そういえば久しぶりに会ったんだよね。


ご飯の時も散歩の時もお世話をするのはいつも召使いの人達だから。


「久しぶり〜」


チャームを抱き上げて顔をスリスリ。


この暖かさ、この肌触り…もう最高。

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