ワケあり恋愛事情⁉︎
帰り道…。


もちろん私は郁斗と一緒に帰ってる。


一応カレカノだし、それっぽいことはやっておかないと、みんなに疑われるしね。


「菜々、今日1日人気者だったな!俺何も助けることなかったし」


とっても満足そう…。


「まぁ…でもあれはあれで助けて欲しかった…」


「そうなのか⁉︎悪い。気づけなくて…。でも、菜々はみんなと仲良くなりたくないのか?」


郁斗はいつも周りに友達がいるから、私がみんなと仲良くしないことが不思議みたい。


「…今日みんなが話しかけてきたのは、郁斗に気に入られたいから。別に私と仲良くなりたいとか、誰も思ってないのよ」


自分で言っておいて少し虚しくなる。


そうだよ、結局みんな郁斗目当てなんだから。


「そっか…。明日からはちゃんと助けるから安心しろよな!」


「はいはい、頼りにしてる」

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