運命の出会いって信じますか?
15
「お姉さん、良かったね。」

この出来事を真美につい話してしまった。

だってお姉ちゃんの事が自分の事のように嬉しかったから。

「久々に私がドキドキしちゃった。」

私はお姉ちゃんの事ながら、あの時の事を思い出すと胸がきゅんとする。

あのすべてを包み込んでしまうような柏木さんの優しさ。

正直お姉ちゃんが柏木さんのような人に出会えた事は凄い事だと思う。

「ああ~、私にもそんな時があったんだよね。」

真美は何ともうらやまし気な顔をする。

「隼人さんと大恋愛だったくせに。」

私は茶化すように真美を見る。

「そうね。隼人と結婚出来て幸せよ。でももうこんな風に女としてドキドキする事もないしね。」

「でも可愛い子供が二人も居るじゃない。」

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