運命の出会いって信じますか?
18
「華、相談に乗ってくれる?」

日曜日、お姉ちゃんから電話がかかって来た。

「ん…、お姉ちゃん?」

昨日は泣き明かした為、あまり眠れなかった。

そのせいか、まだ布団の中だ。

「どうしたの?華は休みの日でも割と早起きなのに。」

お姉ちゃんの声がスマホからキンキンと響く。

「うん、ちょっと寝不足でね。」

私は渋々答えた。

「華らしくないのね。じゃあ、別の日にしようかな。」

お姉ちゃんは私の様子に珍しく遠慮気味。

「外に出掛けるのは億劫だけど、うちに来てくれるなら良いよ。」

私は身体を起こす。

「華の様子を見がてら、そっちに行くわ。」
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