運命の出会いって信じますか?
お姉ちゃんは大きな溜息をつく。

「そりゃ、部長さんに相手の素性は明かしたくないですよね。」

大体の話を把握している真美もうなずく。

「何を考えて部長がそう言っているかは分からないんだけど、とにかく相手に会わせろの一点張り。それをしないと別れないし、相手をどんな手を使ってでも突き止めるって。」

お姉ちゃんは大きく息をつく。

「その事は柏木さんに話したの?」

私はあの穏やかそうな柏木さんの顔を思い浮かべる。

「話せないよ。」

お姉ちゃんは慌てて首を振る。

「私が悪いのは分かっているんだけど…。でも部長ならあっさり別れてくれるとばかり思っていたから。」

「やっぱりそうは思っていても、お姉さんほどのイイ女ですからね。部長さんは惜しくなっちゃったんじゃないですか?」

真美は心配そうにお姉ちゃんに言う。

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