運命の出会いって信じますか?
21
次の日、出社しても私はそわそわ落ち着かない。

そんな様子はすぐ真美に分かってしまう。

「どうしたの?日下君と仲直りしたんでしょう。」

そう話しかけてくる真美はやっぱり鋭い。

「ううん、私じゃない。お姉ちゃん。」

真美の表情も変わった。

「あれからお姉さんどうしたって?私も偉そうにあんな事を言ったけど、気になっていたのよ。」

「うん…、それがね。」

真美に部長と柏木さんが既に会っていた事、でもその内容がまだお姉ちゃんにも知らされていない事を話した。

「ええっ、凄く気になる。」

真美が今度はそわそわし始めた。

「今日会社が終わったら、一緒にご飯を食べる事になっているの。」

「お姉さんと?」
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