運命の出会いって信じますか?

くすくす真美は笑っている。

「いろいろあって、生理が来ていない事に気が付いていなくて。昨日貧血で倒れちゃったの。」

そうなのだ。

あれから家に帰って考えていると、確かに毎月順調に来ている生理がまだだった。

私は真美に病院の事を聞くとふうと息をついた。

「私も産婦人科デビューか。」

「そんなに緊張しないの。誰もが通る道なんだから。」

「でも遅いデビューだよね。」

真美が笑った。

「華がそんな事を気にするとは思っていなかったわ。でも今は同じくらいの歳の妊婦さんが多いと思うわよ。」

真美は私にさらに詳しく自分の通った産婦人科について教えてくれた。

「ごめんね。貴重な昼休みを潰しちゃって。」

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