運命の出会いって信じますか?
「もうあいつのせいだ。」

何だかむしゃくしゃして、そんな言葉が私の口をつく。

本当に今の若い子は失礼なんだから。

でもそんな風に考えてしまう私が歳を取ってしまったのか…。

そんな若い宅急便の彼の顔を頭から追い出す。

私は一度大きな伸びをすると、一週間の溜まった家事をこなそうと思って立ち上がった。

あまり普段コツコツと家事をこなす方ではない。

でもそろそろまずいかな…、そう思うとまとめて自分が納得のいくところまで終えないと止まれない性分。

ちょうど今日がそのタイミングに当たったようだ。

「よーし。」

自分で自分に掛け声をかけると、まずは布団のシーツを外しにかかった。















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