運命の出会いって信じますか?
7
昼食を簡単に済ませ、あと何をしようか考えている時だった。

ピンポーン。

誰だろう。

「はい。」

私は少しよそいきの声を出して、玄関を開ける。

「華、元気?」

「どうしたの?お姉ちゃん。」

「とにかく中に入れてよ。」

ニッコリと笑いながら、そう急かすのは私の2つ年上の姉、陽(はる)。

こんなお休みの日に突然私の家に来るなんておかしい。

私はじろりとお姉ちゃんの顔を見る。

部屋に入って座り込んだお姉ちゃんは、お茶を持ってきた私に座るように促す。

こんなきれいなお姉ちゃんを持つ私は小さい頃からずっとコンプレックスを感じていた。

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