運命の出会いって信じますか?
先生はポツリと言った。
そして私の手を取った。
「確かにお母さん一人で二人の子供を育てていくのは大変だと思う。でも、もしかしたらこの赤ちゃんは、ご主人が残してくれたあなたへの最後の贈り物かもしれないわ。誰かあなたを…、あなたと子供達を助けてくれる身内の方とかは居ないの?」
その瞬間、診察室のドアがノックされた。
「すいません、子供がお母さんの顔が見えなくて、ぐずり始めちゃったんですけど…。」
そう言って入って来たのは真先を連れた生都くん。
「受付で話をしたら、中待合で待っていて下さいって言われたんですけど…。
話が聞こえちゃって…。」
おずおすと生都くんは私の後ろに立つ。
真先が私の前に回って、飛びついてきた。
「あら、真先くんだったっけ?大きくなったわね。」
先生は真先の頬を人差し指でつついた。