運命の出会いって信じますか?
駅が近い事もあってざわざわしている電車内で、そんな私の様子に気が付く人はいない。

私のその様子を見て、日下君は満足そうに、今度は私の手を取った。

「行くぞ。」

私は手を引かれて、彼の後を追う。

どうも日下君が遊園地を選んだのは、招待券を2枚もらったからみたいだった。

後で聞いたところによると、出所は真美だったらしい。

すんなりと遊園地に入場すると、彼は一度立ち止まった。

「何に乗りたい?」

「う~ん…。」

私は天を仰いだ。

「野々村なら即座にジェットコースター辺りかなと思っていたんだけど。」

「期待を裏切ってごめんね。私、絶叫系は苦手なの。」

私は首をすくめながら、日下君を見た。

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