恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「何か夢中になれるものでも始めてみれば?」


「夢中になれるもの?」


「時々エステに通うのもいいけどさ。例えばジムとかヨガとか……あ、料理教室とかもいいんじゃない?」



確かに今は会社を行き来するだけの日々。


何か他のことを始めれば気晴らしになるのかもしれないな。



「そうだね。料理教室とか行ってみようかな」


「うん、いいと思うよ」


「彩未は行ってないの?」


「うん、今はね」


「今は……って、前は行っていたの?」


「うん。わたしも少しでも嫌なことを考えない時間を作りたかったんだよね」


「そうなんだ」



きっと彩未は今のあたしよりもモヤモヤが大きかったんだろうな。
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