恋の魔法と甘い罠Ⅱ
それでも頑張ろうって心の中で気合いを入れてから口を開く。



「……あのね、こんな話をしたら晴希さんは嫌がるかもしれないけど」


「ん?」



晴希さんは首を傾げる。



「あたし、ずっとモヤモヤしてたことがあって……」


「モヤモヤ?」


「うん。……晴希さんが、いつもあの人……石崎さん、と一緒にいたり、いつもくっついていたりするのを見てて、何もないってわかっていても、辛かった」


「……」



あたしの言葉が予想外だったのか、晴希さんは瞳を大きく見開く。



「しょうがないってわかっていても、あたしといる時間よりあの人といる時間の方が長いのも、凄く、嫌で……」
< 203 / 491 >

この作品をシェア

pagetop