恋の魔法と甘い罠Ⅱ
そんなあたしに、晴希さんは何度も「ごめん」と繰り返す。


でもあたしにも晴希さんの立場というものがわかっているから、責めているわけではなかった。


あたしの気持ちを知っていてくれるだけでいいと思った。



あたしの涙が落ち着いてきた頃、抱きしめる腕の力を緩めた晴希さんはそのままあたしの顔を覗き込んでくる。



「玲夢」


「ん?」


「もう、不安にさせないようにするから」



そう言いながら微かに残っている目尻の涙を唇で掬ってくる晴希さんにこくんと頷く。



「けど、仕事上仕方無いこともあって」


「うん」



それはわかってる。


だから今まで我慢してきたんだから。
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