恋の魔法と甘い罠Ⅱ
それでも最近の石崎さんの行動が度を越している気がして。


それさえ阻止してくれればいいって思っていた。



「けど、もっと減らせるように考えてみる」


「本当?」


「ん。それから、もっと玲夢との時間もとれるように頑張ってみるよ」



晴希さんが言ってくれる言葉はとても愛の感じるものだったけれど、きっとそれって凄く頑張らなければできないこと。


だからそんな風にあたしのことを考えてくれているってだけで、凄く嬉しかった。



「ありがとう。凄く嬉しい。でも無理はしないでね」



晴希さんの瞳を見つめながらそう言うと、晴希さんはふっと微笑んでそのまま距離を詰めてちゅっと触れるだけのキスを落とした。
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