恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「そういえば前に言ってたこと、ちゃんと晴希に話せた?」



前に言ってたこと? 何だっけ?



「ほら、噂になってる部下との関係とか……」


「あ」



そういえば、あたし、石崎さんのことを凪さんと彩葉ちゃんに相談していたんだった。



「はい、ちゃんと話せました」


「誤解だっただろ?」


「はい。完全に」


「ははは、晴希って好き嫌いはっきりしてるからな。白黒つけながら何でも選択してるからさ、何かあってもちゃんと話せばきっと解決すると思うよ」


「はい」



あのとき晴希さんに話して、あたしもそういう風に感じていた。


その上、あたしが不安にならないようにちゃんと考えてくれている。
< 239 / 491 >

この作品をシェア

pagetop