恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「俺にも経験あるから」


「え? 朔にもこういうことがあったの?」


「……」



朔はあまり話したくないのか困ったように眉を下げながら苦笑している。



「玲夢、このあと時間ある?」


「え、うん」



今日はヨガも料理教室もない。


それに晴希さんは出張になったから今日は帰ってこないし、帰ってもずっとひとりぼっち。


一人になったら、さっきの光景ばかりが脳内を埋め尽くして、きっと泣いちゃうんだろうな。


なんて思っていると、



「一緒にメシどう?」



朔が誘ってきた。


けれど、いくら一人になりたくないとはいえ、朔と二人で……というのはよくない気がする。
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