恋の魔法と甘い罠Ⅱ
それは居酒屋を出る前にテーブルの上に置いてきた食事代で。
「誘ったの俺だからいらねえ」
「で、でも!」
「いいから。仕舞っとけって」
「……」
いつものごとく言い出したらきかないのをわかっているから、おとなしくそれを受け取ってバッグに仕舞う。
「それから、琉生に連絡しといた」
足を止めることなく前を向いたまま朔はまた口を開いたけれど。
「え、琉生? 何で琉生?」
「俺、彩未の連絡先知らねえし」
「……あたし、知ってるよ?」
後ろを振り返ってあたしにちらりと視線を寄越しながら溜め息をついた朔。
「んなことわかってる。けど、おまえ自分から連絡しねえだろ?」
「誘ったの俺だからいらねえ」
「で、でも!」
「いいから。仕舞っとけって」
「……」
いつものごとく言い出したらきかないのをわかっているから、おとなしくそれを受け取ってバッグに仕舞う。
「それから、琉生に連絡しといた」
足を止めることなく前を向いたまま朔はまた口を開いたけれど。
「え、琉生? 何で琉生?」
「俺、彩未の連絡先知らねえし」
「……あたし、知ってるよ?」
後ろを振り返ってあたしにちらりと視線を寄越しながら溜め息をついた朔。
「んなことわかってる。けど、おまえ自分から連絡しねえだろ?」