恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「玲夢」


「ん?」



晴希さんの髪をすくように撫でてくれる手に心地よくなりながら目の前の胸に頬をすりすりしていると、頭上からゆったりと囁くような声が届いてきた。



「そういうことがあったときはすぐに言えよな」


「え」


「玲夢のことだから、いつもみたいに一人で悩んで泣いてたんだろ?」



確かに悩んで泣いた。


けど、あのときは一人ではなくて。


こんな風に全身で想いを伝えてくれるなら、すぐに言えばよかったと思う。


でもやっぱり言えなかったとも思う。


だって電話でこういうことを言ったら、晴希さんはきっと傍にいてやれないと自分を責めると思うから。


だからもし言うなら、こうやってちゃんと顔を見て言いたいんだ。
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