恋の魔法と甘い罠Ⅱ
確かにそれだけしか聞いていないし、めちゃめちゃ嫌な思いをした。


でもあのときのあたしにはそれ以上聞くことはできなかったよ。



「確かに一部屋しか空いてなかったんだけど、俺は他のホテルに泊まったから」


「本当に?」


「ん。もしかしたらそのホテルの従業員とそういう話をしてたときに、玲夢に電話をかけたのかもしれねーな。ロビーのソファーに鞄を置きっぱで受付のところにいたから」


「そう、なんだ」



晴希さんのことは信じているし、何もあるはずがないって思っていたけれど、石崎さんからあんなことを言われてしまったことで、どうしても最悪のことを考えてしまっているあたしもいて。


だから今やっと心からほっとすることができた。
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