恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「あのなぁー、子供じゃねーから心配なんだろうが」


「……」


「何で? とか言うなよ」


「え! 今言おうと思ったのに」


「無自覚って、本当にこえーわ」



よくわからず晴希さんを見上げながら首を傾げるあたしに、晴希さんは苦笑する。



「タクシーで帰れよ」


「うん」


「それから、家に着いたらメッセージ入れて」


「……うん」


「……ん? 何だよ?」



ついさっき来たばかりなのに、もう帰る話をする晴希さんが面白くなくて、無意識に唇を尖らせてしまっていて。



「だって……」


「だから、何だって?」



腰に回っている晴希さんの手があたしの腰を更にぐいっと引き寄せる。
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