恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「早くうどんが来ないかなーって思ってただけ」



考えていたことを探られないようにそう言うと、晴希さんは不審がることもなくぷっと吹き出す。



「食い意地はってんなー」


「だってお腹空いたんだもん!」


「まあ、二人分だからな」


「……うん」



そっとお腹に手を当てると、まだ膨らんではいないのにその存在を感じて頬が緩む。



「あんまり無理すんなよ?」


「無理?」


「仕事のこと」


「……うん」



晴希さんは凄く心配性だ。


つわりが少しあるだけで体は元気なのに、すぐに休めだの、病院に行ってこいだの言ってくる。
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