恋の魔法と甘い罠Ⅱ
目の前に置かれたオレンジジュースを口に運びながら晴希さんにちらりと視線を移す。


そしたらそれに気づいたのか晴希さんもあたしの方を見てきて。



「いつも、一人で抱え込まずに言えって言ってんのに」


「だって捻挫してたのならしょうがないし……」


「駅に迎えに来てたなら声かければよかっただろ?」


「できないよ」



端から見れば寄り添っているように見えていたし、会社の人と一緒にいるところで声をかけるなんてできないよ。



「……ごめんな」


「え?」


「そんな思いさせて、本当にごめん」



見たときは凄く悲しくて凄く辛かったけれど、あれはしょうがないことだったと思う。
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