恋の魔法と甘い罠Ⅱ
そんなあたしに晴希さんが何も言わないわけがなくて。



「見惚れてたんだ?」


「え!」


「そういや、この辺ちょっと赤い」



そう言って人差し指の背でそーっと頬をなぞる。



「ちょっ、晴希さんっ!」



触れるか触れないかよくわからないほどの微妙な触れ方で、背筋がぞくりと粟立つ。


慌てて晴希さんの手を掴むと、頬からぱっと離す。



「何だよ? どこが赤いか教えてやっただけだろ?」


「教えてもらわなくてもわかるもん!」



自分の頬なんだから熱くなっている場所がどこかなんて、あたしが一番よくわかっている。
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