恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「あったり前だろ! あの頃の晴希がどんなに辛い思いしてたか……」



そこで一旦言葉を止めた悟さんは、ぱっと立ち上がる。



「おまえらは薄情だー!」



そしてそう叫ぶと、そのままどこかに走っていってしまった。


その光景に、目を見開いたまま固まっているあたし以外のみんなは、ぷっと吹き出して。



「あいつらしいな」


「まあね。本当に情に熱いんだから。
……あたし、ちょっと見てくるね」



美香さんはそのまま悟さんを追いかけていった。



「……何だったの?」



予想外過ぎる行動に、あたしは全くついていけなくて、ぼそりと呟く。
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