恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「和泉さん、出張なの?」



鷹山くんとあたしの会話を聞いていた悠亜さんが、首を傾げながら訊いてきた。



「はい、泊まりで」


「泊まり? 珍しいね」



悠亜さんもそう思うくらい、晴希さんの一泊出張は珍しい。



「なあに? もしかして明日の休みが一日潰れるから元気ないの?」


「え」



確かに今日は金曜日だから、明日の夕方まで帰って来ないとなると、一緒に過ごす休みが一日潰れてしまう。


でも今は同棲しているし、そんなことで元気をなくすわけではない。



「違いますよ。……一人じゃないらしいんです」


「ん?」


「今回の出張に、新入社員を連れていくって……」


「え!? それって!」


「……」
< 80 / 491 >

この作品をシェア

pagetop