恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「相席する?」


「え」



その言葉に彼らもあたしも吃驚したけれど、



「なんか凄く混んできてるし、ここに座っちゃえば?」



周りをぐるりと見回してみると、確かに次から次へと人がやって来ている。


四人掛けのテーブルに座っているんだから、そうした方がいいのかもしれない。


そう思ったから、あたしは悠亜さんの隣の席に移動して、二人には向かい側に座るように促した。


そしたら鷹山くんと斉藤くんは顔を見合わせたあと、その場所に腰を下ろす。



「じゃあお言葉に甘えてお邪魔しまーす」



元気いっぱいにそう言ったあと、すぐに生を二つ注文して、また四人で乾杯し直したけれど、その合間に悠亜さんはあたしの耳許に口を寄せてこそこそと呟くように声をかけてきた。
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