その瞳をわたしに向けて
「清宮」
会議室を後にして給湯室に向かう途中で呼び止められた
トイレとでも言って来たらしい
「松田さん?」
給湯室と反対側で、第2会議室近くにある人気のない、内階段の方へと目配せしてきた
「さっき堀内が来たのって、お前の所に友達のこと聞きに来たんだろ」
そのことか…………
美月はコクンと頭を下げると、松田が小さく溜め息をついた
「なんで分かったんですか?」
「堀内って奴はそうゆう奴なんだ、あの岩槻って子どう見てもあいつのタイプだったから。」
「松田さんが帰った後、一生懸命口説いてました」
「…………大方相手にされなくて、お前にすがってるとこを、お前が口説かれてるって一条が誤解したんだろ」
またもや正解。もしかしてあなたエスパー?
「とりあえず、もししつこく言ってくる様だったら俺が言っとくから」
うん、一条さんよりずっとずぅっと頼りになる。