その瞳をわたしに向けて

「清宮」


会議室を後にして給湯室に向かう途中で呼び止められた

トイレとでも言って来たらしい


「松田さん?」


給湯室と反対側で、第2会議室近くにある人気のない、内階段の方へと目配せしてきた





「さっき堀内が来たのって、お前の所に友達のこと聞きに来たんだろ」


そのことか…………

美月はコクンと頭を下げると、松田が小さく溜め息をついた


「なんで分かったんですか?」

「堀内って奴はそうゆう奴なんだ、あの岩槻って子どう見てもあいつのタイプだったから。」


「松田さんが帰った後、一生懸命口説いてました」


「…………大方相手にされなくて、お前にすがってるとこを、お前が口説かれてるって一条が誤解したんだろ」


またもや正解。もしかしてあなたエスパー?

「とりあえず、もししつこく言ってくる様だったら俺が言っとくから」


うん、一条さんよりずっとずぅっと頼りになる。
< 215 / 432 >

この作品をシェア

pagetop