その瞳をわたしに向けて
epilogue~これからは一緒に~



暖かくなってきた休日の吉日


大きな吐き出し窓のカーテンから光が漏れる


「美月、朝だ。時間いいのか?」

「んんっ~……」

昨日、遅かったため、まだなかなか目が開けられない…………


「美容院、予約してあるっていってなかったっけ?それとも、キャンセルか?」

そう言って、既にはるか前に起きてラフに身仕度を整えた剛平がゆっくりと覆い被さってくる


「起きないんなら、このまま…………」

「ああっ~、そうだったぁ!」


剛平を交わしてバタバタと起き上がると、焦ってバスルームに駆け込む

呆れた彼が溜め息をつく


バスルームから直ぐに一旦顔を出して、剛平に尋ねる

「…………何時からだっけ?」


「10時から………いいよ遅れたって、知り合いの店のガーデンパーティー形式だって言ってたから」



バスルームから出ると、コーヒーのいい香り
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