一目惚れの片想い
鈴木さん!?
イベント企画会社の超大手企業

Perfect Project 通称 PP


そんなスゲェ企業に、企画を提出する


俺の働いている倉持企画

イベントのプロデュースを手掛けているが

業界では、ひよっこ


オファーを待っているだけでは

ダメだ


俺をこの世界に誘ってくれた米岩先輩と

PPの応接室にいる




俺の心臓は、今

相当ドクンドクンいっている



「おまたせしました
初めまして、企画課の吉岡です」



さっ爽やか~

ふんわりした笑顔で、癒やされた~


同じ年くらいなのに、名刺をみると

企画課 課長

課長自ら、応対して頂けるなんて

恐縮です


挨拶を交わし、企画に目を通してもらう


「面白いですね」

「ありがとうございます」

「ですが、この企画は、使えません」

「よろしければ、ご指摘頂けると…」

「恐らく、うちのタレント部門の新人を
デビューするときを想像されたんでしょう」

「その通りです」

「誰にも、この世界が当てはまらないんですよね… うちのタレント、ガサツなので」


吉岡さんは、予想外のことを言い

後ろ頭を掻いた


「タレントさんに、会わせてもらえませんか?」


吉岡さんの人柄の良さに、つけこんだ


「うーん?ちょっと、上司に聞いてみます」


そして、すみませんと頭を下げ

スマホで、電話をかけた


内線使わないんだ……



「もしもし、鈴木さん
鈴木さんの言ってた、倉持企画さんが
今、企画を持ち込みしてくれて
クール系で売り出したいタレントいたら
連れてきてくれない?
うん、企画はすごくいいよ」



鈴木さんという、上司は倉持企画を

知ってくれている

そして、吉岡さんが気さくに話をしている

会う前から、鈴木さんに好感を抱く



電話を切ってから、雑談した

吉岡さんは、やっぱり素敵な方だ


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