一目惚れの片想い

午前中

打ち合わせであんな事があってから

気が重くて仕方ない

それは、広瀬さんも同じらしくて

吉岡さんに相談することに

ミーティングルームに３人

打ち合わせのことを話したら


｢鈴木さんが出ないって言うんだから
出ないよ
だけど、春陽は契約してるから、やめられないな
２人が春陽をサポートしてくれると助かるけど｣

｢吉岡さんも同席してもらえませんか？｣

｢いいけど…　俺、短気だから、あの２人を怒らせる可能性、大だよ？｣


それは、それで困る


｢なんか、いい方法ないっすか？｣


｢さっさと仕事を終わらせて、あの２人とおさらばすればいいさ｣



ですね……




｢あーーヤダヤダ！！
久しぶりに飲みに行きましょうよ！！｣



広瀬さんの発案で、SNSで召集された

いつメンが

全員、出席と返答あり

正直、鈴木さんは、来ないと思っていたので、驚いた


鈴木さんは、少し遅れるとのことで

先に飲み始めた


｢そういえば、吉岡さんって
鈴木さんと仲直りしたんですか？｣

気になって仕方なかった

後々気まずいのも嫌だし

聞いてみた


｢まだ
俺から謝るとかないから｣


それなのに、一緒に飲むんだ？

大丈夫かよ…



｢大丈夫！俺ら、仲良くするし
田中君には、悪いけど
つき合い長いから、ヤキモチ焼かせるの簡単だよ？｣

挑戦的な目で、俺を見る

そうでした

吉岡さんは、恋敵でした


｢やっぱり、三角関係なんだ！？｣

森永さんが面白がる


｢ええーー！！鈴木さん、大変だぁ！！｣

｢先輩！！真に受けすぎ！！
三角関係じゃないですよ！！
俺、フラれてますから！！｣

｢あっそうだったな｣



地味に傷ついた



｢田中君、落ち込むのは早いよ？｣


吉岡さんが小悪魔な笑みを浮かべた