ナニカ 〜生んで、逃げて、殺される物語〜



梨沙に『バカなの?』と言われたことがショックで、言葉が出てこなくなってしまった。


敬太のことを『シメられちゃえばいいんだよ』と言ったことに対しては、ショックだけじゃなく怒りも感じる。


色々な負の感情が心に渦巻いて、しかめ面をしていたら、更なる追い打ちをかけるかのように絵留が近づいてきた。



「霞って、ちょっといい加減だよね。
ゴメンね、キツイこと言って。

でも、私も梨沙も困ってるんだから分かってね。

最近の敬太くんはカッコ良くないと思うの。
ナニカ、ナニカって、呆れちゃう。

私達はそんな敬太くんと一緒にいたくないのに、霞がいい顔しようとするから離れられなくて困るんだよ。

ハッキリ決めてくれるかな?
うちらと一緒にいたいなら、ナニカなんて嘘でしたって、敬太くんに言ってきてね。

できないなら、もう霞と友達やめるから」



絵留は梨沙に腕を絡ませて、2人は仲良しアピールをしてくる。


悔しさと悲しさの混ざった気持ちでそれを見ながら、どうしようと困り果てていた。


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