十八歳の花嫁

第10話 拉致

第10話 拉致





――頭がガンガンする。


愛実の耳にJ-POPの流行曲だろうか、やかましい音楽が聞こえて来た。
切れ切れに、水音も聞こえるようだ。

しばらくして、愛実はゆっくりと瞼を開いた。

最初は重くて中々開かず戸惑った。混濁した意識も、少しずつだがハッキリしつつある。

しかし大きな疑問がひとつ、愛実には自分の置かれた状況が全くわからなかった。



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