双子の御曹司

自宅に帰ってくるとやっぱり落ち着く。

「あーやっぱり家が一番!」

最初は広すぎて、落ち着かなかった部屋も、今では実家より、ここ我が家が一番落ち着く。

「遥、お帰り?」と、竜仁さんは、後ろからそっと抱きしめてくれる。

「ただいま。」

すると首元に冷たいものが…
見ると蹄鉄のネックレス、そして、蹄鉄には3つの石が入ってる。

「たっちゃんこれ…誕生石?」

「俺、遥、赤ちゃんのだ?」

竜仁さんのアクアマリン、私のアメジスト、そして赤ちゃんのタンザナイト…

「生まれてこれなかったけど、遥と稔を守ってくれた。 これからもずっと、遥を守ってくれるよ? 俺達の子だから…ずっと忘れない。」

「たっちゃん…ありがとう…」

次の日から竜仁さんは出社した。





< 109 / 114 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop