計画的俺様上司の機密事項
お風呂につかりながら今日1日のことを振り返る。

シンちゃんと一緒に仕事なんて、と思っていたけど、結局のところわたしの仕事の場所が増えただけだった。

野上くんの仕事に対するチカラを見越してるのかな。

わたしは新しい部署と以前の部署とのいったりきたりで中途半端な感じにならなければいいけど。

だけどシンちゃんの仕事をしているときの顔は凛々しくてスマートで隙がない。

あの姿をみて、やっぱりシンちゃんはかっこいいなんて、言えない。

それよりも婚約者って勝手に名乗られてるし。

何よそれ。全然わたしの気持ちをよそにそんなこと言ってるし。

あんまり考えすぎていたらのぼせそうになったので、急いでお風呂から上がった。

パジャマに着替えて、居間のドアを開ける。


「ちょ、ちょっと今朝の婚約者って!」


「だってしかたないだろ」


シンちゃんはハーブの香りをたたせながら、優雅にお茶を飲んでいる。


「やっかいになっているし、隣の奥さんに変な噂流されてもシャクだろ」


「だからって」


シンちゃんは軽く笑うと、戸棚に立ち、新しい白いカップを用意していた。


「ほら、イライラに効くぞ。カモミールティーは」


といって居間のテーブルに紅茶ポットからなみなみと注いでくれたカモミールティーを置いてくれた。


「ゆっくり飲んで今日はゆっくり休めよ」


さー、オレは夏穂のエキスがたっぷり入ったお湯に入ってリラックスしてこよう、とおやじ満載で笑いを交えながらお風呂へといってしまった。
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