大好きだよ、今も。
「優斗くん、観覧車乗ろう!」

頑張らなくちゃ。

ドキドキしてきた。

観覧車に乗り込む。

ゆっくり上昇していく。

他愛ない話をしていると、あっという間にもうてっぺんの近く。

言わなきゃ、言わなきゃ。

「優斗くん、あのね…」

頑張れ、優斗くんのためにも。

「もう、一緒には暮らせない。

両親のところに引っ越すの。」

すごく驚いた顔をしていた。

「…!じゃあ、遠距離恋愛か…」

「ごめん、もう別れよう?」

一番言いたくない言葉。

一番言いたくない相手。

ついに言ってしまった。
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