彼が嘘をついた
2人が遥たちのところにつくと、そこでは晃と和馬も一緒にお昼を食べていた。

和馬が遥の隣に座り、お箸やおしぼりを受け取りながら、なにやら楽しそうに会話している姿が隼人の目に映った。

"…なんで審判の人が、遥とあんなに親しげなんだ…"
隼人はその様子を見て、そんなふうに思った。

……それが嫉妬だなんて思いもしないで―





☆ ★ ☆ ★ ☆ ★

「あっ…。
五十嵐くんたち来たよ」

最初に隼人くんとヒロくんに気付いたのは楓恋だった。

私たちのそばまで来た2人は、兄と和馬さんが一緒にいるのを見て驚いたようだったが、すぐにヒロくんが兄に声をかける。

「お疲れ様です!
僕たちも、ご一緒させていただいてよろしいでしょうか?」

「お疲れ様。
いいですよ、みんなで食べた方が美味しいですし……」

兄はそう答えて場所をつめる。
私たちも動いて、隼人くんとヒロくんが座れる場所を作った。
そして…私の隣に隼人くんが、楓恋の隣にヒロくんが座った。
結果、ヒロくん·楓恋·和馬さん·私·隼人くん·兄·美鈴先輩…の順で座っている。

美鈴先輩はサンドイッチとフルーツヨーグルトを、楓恋はハンバーグとポテトサラダを、それぞれたくさん作ってきたので、この人数で食べても何とか足りそうだ。
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