彼が嘘をついた
「無理!離したら、もう遥に触れることが出来なくなるだろう?
そんなのは嫌だから…」

彼はそう言うと、私の唇を塞いだ。拒もうとしても、腰と後頭部を押さえられて逃げることも出来ない。

「…や、めて…」

唇が離れた隙にそう言うと、次の瞬間には、より深いキスをされ、彼の舌が私の舌を捕らえた。
そのまま私の口内を愛撫してくる。
久しぶりのキスの感覚に、抵抗するどころか、必死に彼の舌に応える私がいた。

セーターの上から胸の膨らみに触れていた彼の手が、セーターの中に忍び込み素肌をなぞる。
彼のキスに酔いしれながらも、私はその手を押さえた。

一瞬、彼は動きを止めたが、
「このまま遥を抱くから」
そう宣言すると、私を抱えて寝室へと向かう。
私をベッドへ降ろすと、そのまま首筋に舌を這わせた。

「ん…。ダメ、だよ…」

「ダメじゃないだろう。
さっきまで、しっかり俺にキスに応えていたんだから…」

耳元で囁かれ、甘噛みされる。

「あっ…やぁ…」

ブラのホックが外され、彼の指が胸の頂きを弾いた。
頭ではダメだと分かっているのに、身体は彼から与えられる刺激に反応してしまう。

たぶん、もうダメ…
このまま、流されてしまう…

だけど、逆にそれを望んでいる私もいた…



< 194 / 198 >

この作品をシェア

pagetop