彼が嘘をついた
陽菜ちゃんと2人、急いでお茶の準備をして会議室に向かう。

そして、お茶を配りながら、さきほど松竹弁当から届いたFAXを兄に渡す。

出席者全員にお茶を配り終わると、
「遥、ちょっといい?」
と、美鈴先輩が私を部屋の外に呼び出す。
私は、先輩について部屋を出る。

「お弁当1つ、余ってるんだけど。
どうなってるの?」
…やっぱり、そうだと思いました。

すると、兄が顔を出した。
「佐久間さん。資料ありがとう。
…やっぱり、お弁当余ってるよね?」

「あっ、はい」

「…ちょっと、大石部長に確認するから、中に入ってもらえる。
もちろん、坂本も」
言われて、私と先輩は兄について会議室に入る。

「大石部長。
お弁当が余っているようですが、どうなってるんですか?
大石部長の方で、手配してくれたんですよね?」
兄が問い詰めるように言う。

しかし、部長は平然と返す。

「それはすみませんでした。
お弁当の件は、庶務の、そちらにいる佐久間さんにお願いしたんですが、数の連絡が間違っていたんですね。
明日と明後日の分は、もう1度確認して、変更しておきます。
今日の余った分は…。
返品は出来ないでしょうから、私の娘に食べてもらいます。
…恵、せっかくだからこっちに来て、冷めないうちに食べなさい!」


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