恋色×模様
「あすかちゃ〜ん!あすかちゃ〜ん!」
外から大きな声で呼んでみてもやはり応答はなかった。
真夏の昼頃。
あの日私は飛鳥の家の前でずっと待っていたんだ。
飛鳥が家の中でいると思い込んで…
家から持ってきたアイスは溶けないように日陰に置いて。
家に帰ることもできたけど、そのあいだに飛鳥が玄関の扉を開けたら…
と思うと1歩もそこから動けなかった。
動かなかった。
一体どれくらい待ったのかな?
きっと今なら平気で待っていられるような時間だっただろう…
でも6歳の私にとってその時間はものすごく長かった。