オトナチック
私のせいだ…。

私のせいで、また関係がない人が巻き込まれた…。

そう思ったら、私の躰が恐怖で震えた。

「芽衣子!」

新一の声に視線を向けると、彼と目があった。

「別れるなんて絶対に許さない!

裏切ったのは俺の方だと!?

ふざけたことを言ってんじゃねーぞ!」

大きな声で怒鳴っている新一に、私は言い返すこともできなければ声を出すこともできない。

「お前が別れるって言うなら、殺してやる!

お前を殺して、俺も死んでやる!」

新一が刃物を振りかざした瞬間、
「きゃーっ!」

周りから悲鳴があがった。
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