黄金と四聖獣



「…悪いな、これ以上リズリを一人にはさせたくないんだ」



ゼンはそう言うと、部屋を出ようと扉を開けた



するとそこには下を向いてわなわなと肩を


震わせる女将さんがいた。





「…リズリ…?」


ゼンが驚いて女将さんの名前を呼ぶと


バッと女将さんが顔を上げた。



その顔は真っ赤に染まり、鋭い目はゼンを


睨みつけていた。






「…あんた!」


女将さんが怒鳴るようにゼンに言い、


その場にいたゼンも含めた全員が驚く。




「あんたは白虎様としての誇りも忘れたか!あんたが存在してるのは誰のおかげか!忘れてしまったか!!」





< 164 / 418 >

この作品をシェア

pagetop