黄金と四聖獣
「…悪いな、これ以上リズリを一人にはさせたくないんだ」
ゼンはそう言うと、部屋を出ようと扉を開けた
するとそこには下を向いてわなわなと肩を
震わせる女将さんがいた。
「…リズリ…?」
ゼンが驚いて女将さんの名前を呼ぶと
バッと女将さんが顔を上げた。
その顔は真っ赤に染まり、鋭い目はゼンを
睨みつけていた。
「…あんた!」
女将さんが怒鳴るようにゼンに言い、
その場にいたゼンも含めた全員が驚く。
「あんたは白虎様としての誇りも忘れたか!あんたが存在してるのは誰のおかげか!忘れてしまったか!!」