黄金と四聖獣



そんな俺の姿を見て、リズリは、



俺が引いているのだとでも勘違いしたのか、


いやいやいや、と手を振りながら、




「あ…あたしにはそう見えちゃっただけですし…おかしいですかね、いきなり神話に例えたら…」


なんて顔を赤くして言い訳をする。




「いや…おかしくない。」



俺はそれだけ答えた。





…まだ…麒麟と白虎という関係に、見えている



そう、見てくれた人がいる。




そう思っただけで、気が少し楽になる。



ファルダの中にある麒麟の心が、全て消えて


なくなってしまったわけではないのだと、




そう思い知らされた気がした。






「お前の答えを聞いて、なんか安心した。ありがとな」



そう素直にリズリに言うと、



「はい!1200コルネです!」


と満面の笑みで返される。





「金とるのかよ!?っていうかぼったくり!?」





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