黄金と四聖獣
確かに白も赤も、なかなか見られない髪の色だ
「でも、芸か…」
そうシオン様が困ったようにいう。
「シオン様、楽器は何でも弾けるじゃないですか」
そうエーラが言う。
シオン様、剣術もすごい上、楽器まで
ひけるんだ…
「けどここには楽器がないだろう」
そんなシオン様の言葉に、エーラが
確かに…と下を向く。
「…おい、ちびイーリア。」
ゼンのその声に、私は振り返りながら
「私の名前はフィアネよ」
と訂正する。
そしてゼンの顔を見ると、ゼンは
ズカズカとこちらに近づいてきて、私の顔を
両手で挟んだ。
「ゼ…ゼン?なにするの」
いきなりの事に驚きながら、手をどかそうと
するけれど、なかなか退かしてくれない。
「…」
ゼンは無言で私の顔を凝視した後、
くるりと私を回転させ、エーラとシオン様の
方を向かせた。