黄金と四聖獣
ゼンは終始言葉を発さずに、検問を
くぐり抜けた。
そして、役人たちが見えなくなると
ぶふっと吹き出したのだ。
「え…な、なに?」
私が驚いてゼンを見ると、
「あの役人の良いものを見せてくれたっていうのはあのヨロヨロ踊りのことじゃなくてチビの腹のことだろ」
とゼンはけらけら笑う。
「ヨロヨロ踊りってなによ!あれでも私なりにはできた方なのよ?」
そう私が反論すると、ゼンは
「何回か自分の足につまずいてたクセに?」
とニヤニヤしながら言う。
「そ…それは…」
確かに…確かに三回ぐらい転びそうに
なったけど…!
「そんなに言うならゼンがやってみなさいよ!ゼンなんか絶対転んじゃうんだから!」