君が罪なら俺は罰を受け入れる







『友達っていいよね……』




俺の気持ちなんか、何も知らないバカ女はそうしみじみと話す。







『俺は愚痴ばっか聞かされるけどな』





『それは……悪いと思ってる。

 悪いと思ってるけど!友達はさ……友達には“別れ”なんてないでしょ?

 私………もう誰とも別れたくない……こんな経験なんてしたくない……。

 だから、小原……小原はずっと私の友達でいてね……?』





瞳を潤ませた状態で、少し上目遣いのバカ女。


そんな瞳で見られたら………







『まぁ……あれだな。

 お前に、お前が愚痴の一つも言わない位にお前を幸せにしてくれる彼氏が出来るまで、俺は俺の役割を果たすよ』




……そう、強がるしかなくて。




でも、俺の強がりに気付かないバカ女は、その言葉に鼻で笑う。










『友達ってやっぱりいいね。

 別れも裏切りもなくて、交わした約束が無効になることもなくて……。

 楽しい気持ちばっかりで……辛いことも悲しいことも苦しいこともなくて……』




途中から涙を零すバカ女ー……




その涙を見る度に、俺は思い知らされる。


お前の涙を流す原因に、俺はなることができない、そう強く、深く思い知らされるー……








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