君が罪なら俺は罰を受け入れる
『ね………小原はさ……。
私の友達……だよね?』
コイツの問いかけの真意なんて分からず。
本当の想いに蓋をして、俺は笑って答える。
『友達以外の何者でもないだろ』
家族でも、恋人でもない俺は“友達”以外の存在であり得ない。
痛いほど、苦しい程に理解してるつもりなのに、それでも心の痛みや苦しみは増すばかり。
『私、男女間の友情なんて成立しないって思っていたのに。
でもね、小原は違うの。小原となら男女間の友情が成立するの。
小原っていう友達が出来て……同性の友達には相談出来ないことも出来て助かってたんだ、私……』
そんなに“友情”とか連呼されたらさ、笑えない。
それでも俺は笑う、いつからか俺は自分の気持ちに素直になれなくなった。
このバカ女を好きだと気付いた時から、今も、自分の気持ちに素直になることをやめて、いつだってこのバカ女が欲しい言葉を、行動をするように心がけてきた。