君が罪なら俺は罰を受け入れる
『………あ……ごめん……』
『いや……別に……』
バカ女と元彼が言葉を交わす。
二人の視線が重なり合って、みるみる顔を赤く染めていくバカ女。
(……これで、これで良かったんだな……)
そう、心の中で思った。
『……英人が本当に百合とヨリ戻すって言ったんですか?』
それまで見物人だった元彼の友達が声をかけてくる。
『条件付きで、ですけど。なんとかまぁ……』
『条件……?』
『百合の前から消える、っていう、俺にとってもありがたい条件です』
俺の言葉に、元彼の友達が勢いよく振りかえった。
『………あんた、百合のことが好きだったんじゃ……』
『……好きでしたよ?
でも、もう傍にいるのは俺もキツイっすよ。
アイツの想いも求めている人も全部分かってて、こうしてヨリを戻させて、それでも友達のように振る舞うとか……もう俺には無理みたいです。
だから、俺にとっても百合と離れる絶好の機会です』
俺はそう言って、元彼の友達に向かって笑顔を見せる。
多分、引き攣ってるんだろうけど。